初心者集合!財形貯蓄の種類を知ろう

財形貯蓄とは、国と企業が連携して従業員の資産構築のための支援制度の一つ。退職後の生活の安定化や住宅取得資金、財産形成などの目的で積立する仕組みです。毎月支払われる給与から、一定金額が天引きされて積立口座へ送金されます。勤務先が給与から貯蓄金額を控除するため、知らずのうちにお金が貯まるのがポイントです。元本割れせずに手堅く貯蓄を続けたい人や、強制的に貯金ができる方法を模索している人におすすめします。この財形貯蓄には3つの種類があります。3年以上の積立期間で利用目的は問わない一般財形貯蓄、55歳未満の人が住宅取得のために原則5年以上の積立を行う財形住宅貯蓄、そして老後に年金形式で受け取れる財形年金貯蓄です。これらは、財形貯蓄制度を導入している企業の従業員が自身のライフプランやマネープランに応じて選択できます。

給与天引きされた積立資金は定期預金という形や保険、投資信託などの有価証券などに変えられます。積立なので、貯蓄額に応じて配当金や預金利息がつくのが特徴です。また、一般財形貯蓄の場合は、目的を問わず貯蓄残高を上限に払い出しも可能。ただし、財形貯蓄を行うには勤務先が財形貯蓄制度を導入していることが大前提です。退職すれば解約となりますし、転職後に財形貯蓄の引き継ぎがなされなかった場合は2年間の猶予期間を経て解約となります。メリットやデメリットなどを知った上で正しい形で財形貯蓄を利用することが大切でしょう。