財形貯蓄するメリットは、給料天引きであるため自動的に貯蓄できることです。給料から自分の手で貯蓄するタイプのサービスであればうっかり忘れてしまうことがあるかもしれませんが、自動で引かれるため忘れる心配がありません。他には、一部非課税になる税制優遇があるため銀行口座に預けるよりも効率的にお金を貯められるというメリットもあります。年金のための財形年金貯蓄と住宅購入費用のための財形住宅貯蓄は550万円まで非課税です。マイホーム資金の貯蓄に使える財形住宅貯蓄は、住宅購入の費用に当てることで住宅ローンの負担を減らすことができます。他の住宅ローンとも併用できるので、住宅の購入費用が思ったよりも高額でも安心です。
一方、財形貯蓄するデメリットは、会社によっては財形貯蓄制度を導入しておらず使えない点です。その会社を退職すると強制的に解約となってしまいますが、2年間の猶予期間があるのでその間に転職すると保持できます。会社が指定した金融機関しか利用できないため、自分の思い通りの貯蓄ができない可能性もあります。財形貯蓄は貯蓄した分が必ず報われるとは限らず、元本割れするリスクがあります。保険や投資信託は元本割れする可能性がある点に注意が必要です。リスクを知った上で加入するようにしましょう。また、550万円までは財形年金貯蓄と財形住宅貯蓄は非課税になりますが、利子が低いとそれほどメリットを感じられない可能性があります。他の貯蓄方法の方が効率よくお金を貯められることもあるでしょう。